| 固定リンク
2月 14, 2008
2月 01, 2008
ラック法とバレル法
【電気めっき ラック法とバレル法の違い】
1.ラック方法
引っ掛けめっき法、静止めっき法とも呼ばれております。
製品(被めっき物)を治具(製品を通電させるためのラッ
ク)に引っ掛け陰極棒(ブスバー)に吊り下げてめっき液
に浸漬しめっきする方法です。電解めっきの場合にはほと
んどがこのラック法によりめっき処理を実施しています。
良い点…・電流密度が高く設計できる。
・処理液の管理がし易い。
・めっき厚さのバラツキが少ない。
・多品種に対応可能。
悪い点…・冶具への着脱の手間が掛かる。
・冶具の設計や製品に合わせた冶具の選択が必要
になる。
2.バレル法
ガラめっき、回転めっきとも呼ばれております。小さな孔
を沢山開けた合成樹脂製の樽(バレル)の中に製品を入れ
てめっき液に浸漬し、樽を回転させながらめっきする方法
です。
良い点…・一度に大量に処理できるので生産性に優れる。
・製品一個あたりのコストが低い。
・冶具を選択する必要が無い。
悪い点…・形状や重量によっては適さない場合がある。
・厚付けが困難。
・液の管理が煩雑。
・排水への負担が大きい。
・製品にキズが付き易い。
・バラツキが生じ易い。
1月 16, 2008
不動態化現象
不動態(passivity)とは,金属が電気化学列(emfseries)では卑な
位置にあるにも関わらず、非常に遅い速度で腐食する金属の
状態をいう。Cr、Al、Ni、Ti、ステンレス鋼などの多くの有用な
構造金属材料の耐食性の根底となっている性質である。わず
かなアノード電流によって、大きく分極する金属、すなわち卑
(活性)な金属またはそのような金属を含む合金が、電気化学
的にかなり貴な金属の挙動に近づく場合、その金属は不動態
化していると称する。腐食生成物(酸化皮膜)が保護性を有す
るようになり耐食性が付与される。
ステンレス鋼、Ti、Al、この中でもステンレス鋼は特に極薄の
不動態皮膜によって耐食性が安定に維持される。酸化剤例え
ば硝酸などによるステンレス鋼(12%以上のCrを含有する)の
不動態化現象は、酸化剤の作用(電子を吸い取る)で、目に
見えない透明な厚み1~3nm の水和オキシ水酸化クロム(他
の元素の濃縮はない)が合金表面上に形成される現象である
。したがって、酸化力のない環境では不動態皮膜は生成されな
い。
【参考文献 防錆・防食技術総覧:(株)産業技術サービスセンター】
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
10月 16, 2007
硬さの対照
【硬さ対照表 katasataishouhyou】
めっき処理の世界では、硬度を表す際に
Hv○○=ヴィッカース硬度(ビッカース)
上記の数値で表されることが比較的多いです。
そして、これをロックウェル(HR)硬度の数値に換算したものが以下です。
※ロックウェル Cスケール
Hv1150=HRC70
Hv1050=HRC68 硬質クロム・B-in処理(熱処理300℃)・無電解ニッケル(熱処理400℃)
Hv960=HRC66
Hv885=HRC64
Hv820=HRC62
Hv765=HRC60
Hv717=HRC58
Hv675=HRC57
Hv633=HRC55
Hv598=HRC53
Hv567=HRC52
Hv540=HRC50
Hv515=HRC49 P-in処理・無電解ニッケル(RT)
Hv494=HRC47
Hv472=HRC46
Hv454=HRC45
Hv437=HRC44
Hv420=HRC42
Hv404=HRC41
Hv389=HRC40
Hv375=HRC38
Hv363=HRC37
Hv350=HRC36 硬質アルマイト・タフカラー
テフロン硬質アルマイト
Hv339=HRC35
Hv327=HRC34
Hv316=HRC33
Hv305=HRC32
Hv296=HRC31
Hv287=HRC30
Hv279=HRC29
Hv270=HRC28
Hv263=HRC26
Hv256=HRC25
Hv248=HRC24
Hv241=HRC23
Hv235=HRC22 電解ニッケル
その他、亜鉛めっき(ジンケート浴)…Hv120=HRB70
《参考文献》
めっき実用便覧 工学図書株式会社発行
8月 03, 2007
複合めっき
複合めっき(分散めっき)とは一般的には、電気めっき浴あるい
は無電解めっき浴に不溶性の微粒子を混ぜ、めっき金属と共に
共析させる技術のことを言います。
めっき液中の粒子(分散粒子)は析出する金属に引っ張られる
様に皮膜内に埋め込まれていき、金属マトリックス中で均一な
分散膜を形成します。分散した粒子は一部皮膜表面に露出した
状態となり、析出する金属皮膜のみでは得られない特性を与え
ます。
複合めっきによって得られる特性は様々で、用途に応じて各種
の酸化物、炭化物、窒化物等が分散粒子として用いられています。
弊社三和メッキ工業でも、潤滑性、離型性を与える目的でフッ素
樹脂(PTFE)を使用しためっき処理を行っております。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
7月 21, 2007
バレルめっき
通常電気めっきを行う場合、引っ掛け(冶具)に製品を固定し、
陰極側に吊るすというのが最も一般的ですが、とても冶具には
付けられないような小さな品物の場合、「バレルめっき」と呼
ばれる方法を用いることがあります。
バレルめっき装置は本体に樹脂製のカゴがあり、中に品物を
入れられるようになっています。カゴにはめっき液が出入り
出来るような小さな穴が空いており、品物を入れたカゴはその
ままメッキ液に浸漬させ、外側に陽極、バレル内部に陰極を設
置し通電させます。
バレル内は均一にめっきを着ける事が出来るように回転する仕
掛けとなっており、細かい品物が多量にあった場合でも同様に
処理をすることが可能になります。
《参考文献》
入門 新めっき技術 (株)工業調査会 発行
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
5月 25, 2007
溶射めっき
【溶射めっき metallikon】
溶射めっきとはガスまたはアーク(電孤)で溶融した金属を
高圧ガスまたは高圧空気で製品表面に吹き付けてめっきする
方法のことをいいます。
この方法で得られためっきは微細な金属粒子が製品表面に積
層したもので、電気めっきなどと比較して各粒子が酸化され
た多孔質のめっきとなります。
用途としては主に鉄鋼の防錆、製品の肉盛、耐熱耐磨耗処理
などの他、導電性を付与したり、装飾用としても用いられま
す。
例えば、防錆には亜鉛、耐磨耗にはクロム、装飾にはアルミ
ニウム、導電性を与える場合には銅など、目的に応じて様々
な金属を使用して処理を行います。
溶射によって形成されためっき皮膜は素材表面の凹凸に食い
込んで密着性を得ているので、めっきの前処理は特に重要と
なります。
【参考文献】 めっき実用便覧 工学図書発行
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
5月 18, 2007
めっきと塗装
【めっきと塗装の違い】
よく「メッキ塗装」という言葉で使われ同一のものとして
見られがちなこの二つですが、全くの別物です。
装飾や防錆などを目的として施される表面処理という点は
同じですが、”めっき”と”塗装”では定義や処理方法など
から大きく異なります。
『めっき』
■主に金属表面を金属の薄い皮膜で覆うこと。
▲最も一般的な方法はめっき液中に浸漬して行う電解めっき。
その他:無電解めっき、溶融めっきなど。
○他の金属の特性を付与することが出来る。
(美観、耐食性、硬度、電導性、耐磨耗性、潤滑性など)
●塗装に比べ設備・工程が複雑、大掛かりである。
部分的な処理が塗装に比べ困難。
母材の材質により処理に制限がある。
『塗装』
■塗料を物体表面に塗布すること。
▲機械的・人為的にスプレー、刷毛、ローラーなどを用いて
塗布する。
その他:電着塗装、焼き付け塗装など
○めっきに比べ簡便。部分的に処理しやすい。
被塗物の材質を問わない。
●めっきほど強固な皮膜になりにくい。
大まかには上記のような違いとなります。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)
5月 11, 2007
電解研磨法
【電解研磨 electropolishing】
酸またはアルカリ溶液中で被処理物を陽極に接続し
陰極には電解液に溶解しない金属を使用して電気化学
的に表面を研磨する方法です。
リン酸法、リン酸-硝酸法、アルカリ法などがあります。
研磨する金属を陽極側にし電解を行いますと吊るした
金属は徐々に溶解を始めます。
溶けた金属塩は電解液と混ざることにより陽極皮膜を
形成し、厚みを増していきます。
この皮膜は電解液よりも高い電気抵抗を持つため、
電流は厚みの薄い表面凸部に集中し突起部等が優先
的に溶解されます。
反面、皮膜は一定の厚みになるとその自重により凹部
を埋めてゆくので、その結果金属表面は次第に滑らか
になっていきます。
JISでは
「金属表面を特定溶液中で陽極溶解し、平滑な光沢面
とする方法」
| 固定リンク | コメント (2) | トラックバック (0)
4月 27, 2007
剥離
めっき用語としての「剥離」には二つの意味があります。
一つは不良としての剥れです。
素地とめっき皮膜との密着性が取れない場合に起こります。
皮膜が浮き、手で触れたり、テープを貼った位でも簡単に剥れ
てきてしまいます。めっきを行う素材や処理工程の見直しが必
要となります。
二つ目は剥がしという意味の剥離です。
めっき不良のやり直しや、古いめっき製品の再生、違うめっき
を施す場合など以前の皮膜を取り除く必要のあるときにまず始
めに行います。
作業においては以下の二点に注意を払います。
・完全に剥離を行うこと
剥がしが不十分であり、皮膜が残っていると再めっきが良好に
行えません。剥がすめっきの金属が何であるかを確かめ、適切
な処理を行うことが大切です。
・素地を荒さないこと
めっき金属と同様に素地にも気を配り、荒さないように気をつ
けます。素地を荒らしてしまうと再めっきが上手くいかないば
かりか、場合によっては研磨でも再生できない程痛めてしまい
そのまま廃品ということにもなってしまいます。
剥離の方法は一般的に薬品への浸漬が容易であるため好まれ
ますが、それだけでは剥離が不可能な場合や、効果が薄い時に
は電解によって行います。
| 固定リンク | コメント (0) | トラックバック (0)


最近のコメント