« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »

2月 23, 2006

リン酸-マンガン法

【リン酸マンガン manganese phosphate coating】

リン酸マンガン処理法は、一般的に
パーカライジングと呼ばれることもある処理です。

我が三和メッキ工業においては
リューブライト処理とご用命下さいませ。

フェロマンガン粉末をリン酸に溶かして、
ろ過→濃縮→冷却の工程を経て、
析出した※結晶を、約33g/Lの濃度で水に溶かしたものが
処理液です。

※結晶はリン酸二水素マンガンが90%以上を占めます。

この処理液を99℃の温度に保ちながら
鉄鋼(製品)を浸漬させると製品表面に
リン酸マンガン皮膜が生成致します。

外観は黒灰色で、肌触りはざらざら、艶はありません。
鋳物に適しており、塗装の下地などにも利用されます。

1.黒染よりも防錆に優れ、亜鉛めっき後のクロメート処理と
  同等の耐食性がございます。

2.耐摩耗製が向上いたします

3.電気を流れにくく致します
  (厚膜:12,300Ω/cm2 薄膜:2,960Ω/cm2)

※膜厚は通常7~15μmです。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2月 22, 2006

リン酸-亜鉛法

【リン酸亜鉛法 zinc phosphate treatment】

この、リン酸亜鉛法は主に防食用の需要が中心です。

リン酸亜鉛を含む60℃の水溶液に
製品を浸漬させて、表面をリン酸亜鉛皮膜で
覆います。

防食が一番の目的で塗装の下地などにも
使用されます。

一般的な浴組成は以下になります。

第一リン酸亜鉛とリン酸を主成分で、
酸化剤や重金属イオンを促進剤としていれます。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

リン酸塩法

【りん酸塩処理 phosphating】

リン酸塩処理とは、その名のとおり
各種のリン酸塩(リン酸亜鉛やリン酸マンガン法など)を
鉄鋼やアルミ材の表面に生成させて
耐食性を得たり、塗装がのりやすくさせる処理の
総称でございます。

 一般的にその皮膜は黒染同様に、
脂分の塗布で防錆力が上がります。

パーカライジング法や、その改良型のボンデライト法があり
リン酸塩処理の種類も豊富ですので、
しばらくこれ記事をでひっぱる所存でございます。

JISでは
「りん酸塩を含む水溶液で、科学的に皮膜を生成させる方法」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2月 21, 2006

黒染

【黒染 blackening】

鉄鋼材の表面に四三酸化鉄の皮膜(黒色)を生成し、
その酸化皮膜で製品を保護する方法でございます。
黒錆びでございます。限界まで錆びさせて
それ以上錆びにくくさせるものとご理解下さい。

 処理方法はさまざまですが、一般的には

【水酸化ナトリウムNaOH(苛性ソーダ)35~40%の水溶液に
  酸化剤・反応促進剤なんかを加えた処理液を140℃前後】
  まで熱し、製品を浸漬させます。

膜厚は0.5~1μm程度と薄く、さらに内部に化成されていくので
寸法増加が少なく、寸法精度を要求される製品に多用されますが
油脂分を常に塗布しておかないと錆びやすいです。

基本的には鉄系の材質専用の処理で、
ワイヤーカットされた製品だと、赤茶けて仕上がることがございます。

 他には
【四三酸化鉄皮膜】とか【フェルマイト処理】とか呼ばれたりします。

JISでは
「【化成処理conversion treatment】化学及び電気化学的処理によって
金属表面に安定な化合物を生成させる処理。
※りん酸塩処理、クロメート処理、黒染処理などがある」

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2月 18, 2006

亜鉛めっき後のクロメート処理 

【クロメート処理 chromating】

クロム酸、または重クロム酸塩を主な成分とする
溶液中に製品を浸漬して防錆皮膜を生成いたします。
これをクロメート処理といいます。(a.k.a クロム酸処理)

※クロメート処理は、亜鉛上以外にも
無電解ニッケル後やアルミ上にも行われます。
クロメート処理とはめっきではなく化成処理でございます。

1.亜鉛めっきの後処理として

・光沢クロメート(ユニクロ)…青銀白色で耐食型と外観型がある
・有色クロメート…黄金色・虹色で耐食性を重視する場合に処理
・黒色クロメート…黒色で耐食性は良好 耐食型と外観型に分かれる
           また耐食型は耐摩耗性にも優れる
・緑色クロメート…オリーブ色で、使用環境が過酷な製品に処理

上記のように使い分けられています。
光沢→有色→黒色→緑色、の順に耐食性が向上いたします。

各クロメート処理の方法は厳密には異なりますが、
亜鉛めっき→硝酸浸漬で活性化(0.5~1%)→クロメート処理→染色 
と進んでいきます。(各工程間には水洗いたします)

ユニクロと有色クロメートでは浸漬時間が異なり、
仕上げ工程が異なります。

一般的な処理液の組成は次のようになります。

重クロム酸ナトリウム5~10g/L、硫酸0.3~0.7ml/L、
硝酸2~4ml/L、酢酸1~2ml/L、温度30~40℃、
浸漬時間は5~30秒

※浸漬時間とともに色調が青→淡黄→黄赤→緑→ 茶褐色へと
移行してまいります。

処理後の乾燥温度は60℃~80℃が適温で
これより高温になると耐食性・皮膜強度が低下します。

※クロメート皮膜自体の膜厚は0.3μm程度です。

JISでは
「クロム酸または重クロム酸塩を主成分とする溶液中に
品物を浸漬し、科学的に防錆皮膜を生成させる方法」

ちょっと長かったな…


| | コメント (0) | トラックバック (0)

亜鉛溶射

【亜鉛溶射法 zinc spraying】

 燃焼炎やプラズマ、アーク等により
溶融させた材料を、製品に吹き付けて皮膜を生成させる事を
溶射といいます。
このときに、亜鉛を溶解させて製品表面に金属亜鉛を
生成させることを亜鉛溶射といいます。
(他にはアルミニウムやチタン、
セラミックなどを溶射いたします)

溶射の長所としましてはですね

○めっきと違い処理槽の枠にとらわれないので大きなものも
 処理出来ること(部分処理も可)

○処理時間が早く、ドライプロセスのため乾燥時間など
 必要ないこと

○膜厚5μm~5mm程度まで、薄付け厚付けが可能

などなど、ございます。

逆に短所としましては

△密着性が悪い

△皮膜表面が多孔性である(汚れやすい・吸水性がある、など)

JISでは
「燃焼または電気エネルギーを用いて溶射材料を
加熱し、溶融またはそれに近い状態にした粒子を
素地に吹き付けて皮膜を形成する」


| | コメント (0) | トラックバック (0)

溶融亜鉛めっき

【溶融亜鉛めっき zinc hot dip galvanizings】

 溶融亜鉛めっきは、溶融した亜鉛(融点:419.5℃)の中に
製品を浸漬させておよそ460℃前後の浴温で処理します。

亜鉛は安価で、亜鉛めっきは鉄鋼の防錆に効果が大きいので
幅広い需要がございます。

溶融めっきの場合、膜厚(○μm)で表すよりも
表面積への亜鉛の付着量○g/Lにて表記することが多いです。

用途としては、橋げたのような大型構造物やボルトとかナットなど
小物まで多岐に渡り利用されています。
「溶融亜鉛鍍金鋼板」…これは俗に言う「トタン」というやつです。

※私事ですが、以前、近所のおじさんの高級国産車の上に
我が家のトタンが途端に‘とたーん’と倒れてきて
ボンネットを傷つけたことを思い出しました。これマジよ。

 溶融亜鉛めっきの工程ですが、ブラスト処理や脱脂・酸洗までは
電気めっきとほとんど変わりません。
が、脱脂・酸洗からめっきまでの間の一時防錆処理として
フラックス処理(加熱した塩化亜鉛アンモニウム複塩水溶液などに
浸漬させて、フラックス皮膜で覆う)を行います。

そしてめっき処理に移行し、一定時間後製品をめっき層から
引き上げて冷却(通常は水冷)いたします。
急に冷やすと製品がゆがむ恐れがあるため70℃前後の水温で
冷却します。

最後に仕上げ工程です。これは止まり穴や、角にたれて溜まった
亜鉛をグラインダー等で除去しますが、必要な箇所を
傷つけないよう注意が必要です。

JISでは
「めっきしようとする物を溶融金属中に浸漬させて
表面に金属皮膜を形成する方法」

【参考文献】 防錆・防食技術総覧…㈱産業技術サービスセンター発行


| | コメント (0) | トラックバック (0)

電気亜鉛めっき

【電気亜鉛めっき electroplated coatings of zinc】

 亜鉛めっきは、鉄鋼の防錆に優れ
一般的に安価であるため、世の中で広く用いられてます。
ひとくちに亜鉛めっきと申しましてもその方法は数多く、まずは

●電気亜鉛めっき…電気を使用して製品に金属亜鉛を析出させる

シアン浴・(中)低シアン浴・ジンケート浴などがあります。

シアン浴…前処理も容易で密着性が良く、
       耐食性も良好です。
       しかし、水素脆性を起こしやすいことと
       シアンを使用するために排水には
       特に注意が必要で排水費用が高価なことが欠点です。

低シアン浴…上記シアン浴が低濃度になったものです。
        排水費用も抑えられますが、耐食性もやや劣ります。

ジンケート浴…シアンを使用しない浴組成で害も少なく
         排水費用も安価ですが耐食性がシアン浴に劣り、
         皮膜の均一電着性に欠けます。
          しかし、昨今のシアン化合物への規制から
         ノーシアンのジンケート浴への切り替えが
         年々増加しています。
JISでは
「亜鉛イオンや亜鉛錯イオンを含む電解質に直流、または
パルス電流を流して、陰極上に金属亜鉛を析出させる処理」

【参考文献】
「防錆・防食技術総覧…㈱産業技術サービスセンター発行」
「図解 めっき用語辞典…日刊工業新聞社発行」


         

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2月 03, 2006

混酸皮膜

【混酸 mixed acid】

各種アルマイト法で、書き忘れていたのがコレ。

アルマイトにおける混酸皮膜とは、
2種類以上の酸を混合した電解液で
処理をした際に生まれる皮膜のことです。

主な目的としましてはですね、

・処理温度の範囲を拡大させる
・処理液の電導性をあげる
・硬質の皮膜になる
・耐食性、耐摩耗性をあげる

などなどですが、良い面があれば
注意点もあるわけでございますよ。

・各成分をどうやって分析するのか
・各成分の濃度の管理
・古くなってへばった処理液の再生方法

などなど。

JISでは
  「記載なし」

…というのも、配合するという性格上、
 各処理業者様により独自のノウハウがあるため、
 ガイドライン的なものが少ないことに由来するみたいです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2月 01, 2006

陽極酸化皮膜の封孔処理

【陽極酸化皮膜の封孔処理 sealing of anodic oxide coating】

アルマイトの皮膜には、無数の微細な穴(孔)が開いております。
それにより吸着性があり、汚染されやすく腐食が発生しやすいです。
ですので、アルマイト処理後に、文字通りこの孔を
ふさいでしまうという処理を封孔処理といいます。

 封孔処理の方法としては、

1.熱純水中で処理

2.過熱水蒸気中で処理

などが主です。

上記のいずれも、酸化物層が封孔処理によって
ベーマイト層(水和酸化物結晶)で覆われて
酸化物層の容積が増えることにより、孔をふさぐものです。

 また、アルマイト処理後、何もしなくても
経時的に自然封孔致します。

JISでは
  「陽極酸化によって精製した多孔性皮膜の
   あな(孔)を封じ、対汚染性、耐食性などの
   物理的化学的性質を改善する処理の総称」

fuukou

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年1月 | トップページ | 2006年3月 »