12月 18, 2006

【錆落とし】

良いめっきを行うには錆があってはいけません。

ですので、めっき前には必ず錆落としを行います。

錆落としには大別すると物理的な方法と化学的な方法とに分ける

ことができ、物理的な方法としてはブラスト処理や、ワイヤーブラシ、

研磨などの方法があります。

一方、化学的な方法では酸またはアルカリ性製剤を用いて行います

が、多くの場合、酸洗い浴にて錆落としを行います。

錆落とし後は素材表面が荒れた状態になりますので、研磨によって

表面を滑らかにしていきます。

鉄鋼素材の場合などは放っておくと再び錆が発生してきますので、

防錆油などを塗布しておくことが望ましいです。

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9月 17, 2005

エッチング

【エッチング etching】

金属または非金属表面を科学的もしくは電気化学的に腐食する方法のことで、これにより表面介在物や層を取り除く方法のことです。例えばアルミニウム表面には巣穴やピンホールなどの表面欠陥や、様々な機械加工によって出来た加工変質層、あるいは空気中において形成された自然酸化皮膜などが存在しています。
このような場合ですと各種処理を施しても均一な皮膜が得られません。そこで処理を行う前にエッチングによってこれらを取り除きます。
エッチングには一般に弱アルカリないし強アルカリ性溶液による浸漬洗浄、あるいは弱アルカリ性溶液による陰極電解洗浄などが用いられています。
最適なエッチング状態は製品によって異なり自動車部品などは密着強度を高める必要があり、めっきも厚く施されるためエッチングは強めです。それに対して家電部品は外観が重視されめっきは一般的に薄いのでエッチングは弱めに行われます。
また、酸性エッチング剤はアルミミラーやハードディスクの表面調整など、鏡面仕上の品物に使用されています。

JISでは
 「金属または非金属表面を化学的若しくは電気化学的に腐食する方法。」

【参考文献】
めっき実用便覧 工学図書発行
めっき技術ガイド 日本鍍金材料協同組合発行  

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9月 13, 2005

酸洗い

【酸洗い pickling 】
 
 スケールと呼ばれる黒サビや赤サビを除去する為に
 一般的に硫酸や塩酸を使用します。方法としては、
 温硫酸もしくは冷塩酸に長時間浸漬します。
 しかし、酸洗いによってサビ取りを行なう場合、
 サビだけを表面から取り除くことは難しく、
 スマット(炭素や金属の酸化物からなる黒色の異物)が
 発生したり、素地の荒れ、ピット、変色などの弊害も
 起こり得ます。また、その際には酸によって溶解し発生した
 水素を吸着してしまう水素脆性(水素ガスが素材に入り込み
 素材を脆くしてしまう)の発生も起こるので注意が必要です。
  上記の事柄を防止するためにインヒビターと呼ばれる
 添加剤なども使用します。イオウを有する化合物や
 界面活性剤などの添加が有効です。

 ステンレス鋼などには、表面に強力な酸化皮膜(不動態膜)
 が存在するので、熱硫酸(70~90℃)中に浸漬します。
 もしくは硫酸と塩酸、硝酸とフッ酸を用いた2段階の処理法も
 存在します。

 以上のように、前処理とは‘めっきがしにくい状態’から
 ‘めっきがしやすい状態’に変化させるものですので、
 脱脂同様、この酸洗いもおろそかにできない大切な前処理です。

 
 JISでは
   「ミルスケールまたは厚い錆の層を除去する為、
    比較的長い時間、酸溶液中に浸して清浄にする操作」

 ※よく似ている言葉で【酸浸漬】とは
   「軽い錆などを除去する為酸溶液中に短時間浸して
    清浄にする操作」 と、なります。

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【酸活性浴】


 【参考文献】 めっき実用便覧 工学図書発行
          めっき技術ガイド 日本鍍金材料協同組合発行

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8月 19, 2005

脱脂

【脱脂 degreasing】

 金属表面に存在する、主に油脂性の汚れを洗浄する
 工程です。
‘脱脂’と総称される中にも数多くの
脱脂方法が存在しています。代表的なものを例に挙げると…

 溶 剤 脱 脂 
  …ほとんどの液状の汚れに強いが、
    高価で火気厳禁であるため管理が大変。

  アルカリ脱脂 【アルカリ溶液による洗浄】
  …最も一般的な方法で、完全に汚れを除去できる利点があるが、
    アルミや銅、亜鉛などの一般的な金属がアルカリにより
    溶解してしまう為、取り扱える金属が少数に限られてしまう。
 
 電 解 脱 脂 【製品を陰極、陽極として電解洗浄】
  …電解によって発生するガスの攪拌により迅速な汚れの除去が
    可能であるが、あくまでも溶剤やアルカリによる脱脂後の
    仕上げ脱脂というニュアンスが大きく、電解脱脂のみで
    めっきに移行することは避けたい。
 
  エマルジョン脱脂(乳化脱脂) 【乳化液を用いて洗浄】
  …トリクロルエチレン、ケロシン、水とを乳化させた溶液で
    浸漬または噴射する方法と、界面活性剤を添加した溶剤で
    ほとんどの汚れを除去した後に溶剤と汚れを
    水洗で除去する方法がある。
    本脱脂の前の予備脱脂として多く用いられる。
    水洗時の排水の汚染が著しいのが欠点である。

  超 音 波 洗 浄 【洗浄液に微震動を与えて洗浄】  
  …周波数16~20(kHz)以上の超音波を利用し、
    電気エネルギーを振動子により音響エネルギーに変換する。
    音響エネルギーは液体中ですう線気圧の圧縮力を受け
    膨張、収縮、震動を繰り返すことにより発生する真空現象と
    界面攪乱現象により製品の表面から油脂、
    その他の汚れを除去する。

  脱脂は、これからめっきを行う製品に適しているのかどうか、
  正しく処理されているのかどうかにより、めっきする製品の
  仕上り、品質を左右するきわめて重要な工程なのです。

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【アルカリ脱脂浴】

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【電解脱脂浴】


  JISでは
    「素地に付着している油脂製の汚れを除去して
     清浄にする操作」

  【参考文献】 めっき実用便覧 工学図書発行
           めっき技術ガイド 日本鍍金材料協同組合発行

   
 


 

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前処理について

【前処理 pretreatment】

 前処理とは、一般的に、研磨・脱脂・エッチング・酸洗い
 などを指します。
 目的として、金属表面に付着している油脂類、酸化物
 水酸化物、ホコリなどを除去し良好なめっき皮膜を析出
 させることでございます。
 
 上記が良好に且つ適切(材質に見合った)に実施されな
 いと、以下のような問題が発生する可能性がございます。
 
 1.めっき剥離やフクレ
 2.「しみ」や「くもり」などの光沢不良
 3.ザラツキやピットの発生
 4.ピンホールの発生による耐食性の低下
 5.めっき皮膜の脆化

 また、上記の工程間には必ず水洗処理が必要であり
 十分に実施いたします。

 JISでは
  「被めっき物をめっき浴に入れる前の諸工程」

 【参考文献】
  めっき実用便覧 工学図書発行
 

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